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「もち麦」と「モリンガ」を使ったメニューを考案した学生たち=2024年12月21日、徳島県牟岐町、森直由撮影
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 徳島文理大学(徳島市)の人間生活学部食物栄養学科の学生約20人でつくる「もちっとむぎゅっとの会」が21日、徳島県牟岐町の複合施設「モラスコむぎ」で1日限定のカフェを開店した。町で栽培されている「もち麦」や「モリンガ」を使った料理を住民らが味わった。

 町では2017年から休耕地を活用して食物繊維が豊富なもち麦を、21年からは北インド原産の植物で、鉄分やカルシウムを含むモリンガを田んぼだった土地などで農家が栽培してきた。

 一方、「もちっとむぎゅっとの会」は19年から地域活性化を目指して活動。今年の4月から授業外に集まって、もち麦やモリンガを使ったメニューを考案し、カフェで提供することにした。

 今回のメニューは、ご飯にもち麦を使ったキーマカレー(税込み600円)▽モリンガパウダー入りのベリースムージー(同300円)▽モリンガパウダーともち麦の粉を使ったシフォンケーキ(同400円)。

 町内でもち麦を栽培している溜口幸子さん(69)は「カレーはもち麦のプチプチとした食感が良くておいしかった。学生さんがもち麦を広めるため、様々な活動をしてくれてありがたいです」。

 3年生の尾原康介さん(21)は「特にシフォンケーキをふんわりとした食感に仕上げるのに苦労した。牟岐町の方など多くの人たちと交流でき、いい経験になりました」と語った。

 同学科の中川利津代教授は「もち麦やモリンガの栄養面の魅力を多くの人に知ってほしい。今後も学生と町との連携を強化したい」と話した。

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